投資論

株初心者が知っておきたいIPO投資の知識まとめ

IPOとは

IPOとは、企業が証券取引所に自社株を上場させ、不特定多数の投資家に売買を可能にすることを指します。
英語で「Initial Public Offering」と呼び、略してIPO。日本語では「新規公開株」「新規上場株式」とも呼びますね。証券会社の人間は「ブックビルディング」とも呼んでいます。

普段証券取引所で売買されている株式は、最初から取引所に上場されているのではなく、
このIPOを経て市場に上場され、株の取り引きが出来るようになるわけです。
で、このIPO、株式投資をしている人間にとってはかなり重要な取引方法なんです。

IPOってなんで人気なの?

平たく言えば、「儲かるから」です。
株投資の世界で、これほど勝率が高い取引は恐らく、IPOしか無いと言っても過言ではないでしょう。
何故儲かるのか、と言いますと、
IPOでは「公募価格」が決められて市場に上場されます。上場する時の価格、という意味ですね。
この初値の決め方は、上場する会社の規模、上場株数、流動性、将来性を鑑みて市場調査の後に決定されます。
IPOに当選した投資家は、この公募価格×当選株数の金額を払って上場前の株券を手に入れられるわけです。
で、上場すると、市場でその株券を売却できるようになるのですが、
上場する当初は、買いたい人が殺到して株価が公募価格を大幅に上回ることが多いのです。
公募価格よりどのくらいのパーセンテージで上回るのか、という点は、上場する銘柄の人気度によるのですが、過去最高の上昇率だったのは2018年4月20日にマザーズに上場した(株)HEROZという会社です。
公募価格が4,500円だったのに対し、上場後初めてついた値段は49,000円と、その騰落率は何と1088.9%。
つまり、HEROZという会社のIPOに当選した投資家は、上場した時に資産が10倍になった、という訳です。
どうです、何とも夢がある話です。
HEROZの例は極端な例ですが、それでも2倍3倍で儲かることが割と当たり前な世界がIPOの世界です。
ですが、これは「IPOに申し込みを行って当選したら」の話。
なので皆さん、当選する方法を血眼になって探しているわけです。

IPOは誰でも参加できるの?

結論から言うと、証券会社に口座を持っていれば、IPOは誰でも参加できます。
ただし、通常のIPOでは、全証券会社が最初に売り出す株券を持っているわけではありません。
証券の世界では、上場する会社は主幹事証券会社を決定して上場の手続きを行います。
そして売出の際には主幹事証券会社の下に副幹事証券も同時に選定されます。

主幹事証券会社は上場したい企業に上場するためのアドバイスや手続き、株券の売り出しを代行するのです。
上場される株券は、この主幹事証券会社と副幹事証券会社で分配され、販売されます。

つまり、どうしてもIPOに当選したければ、主幹事証券を多く務める証券会社の口座を開いておけば、自ずとチャンスが多く舞い込んでくる、という訳です。
ただ、自分が口座を開いる証券会社が主幹事証券会社にも浮く幹事証券会社にも入っていなくても申し込みは可能です。口座を持っている証券会社に問い合わせてみましょう。受付してくれるはずです。
主幹事にも副幹事にも入っていなくても申し込み自体は出来るのですが、抽選倍率は一気に跳ね上がります。
何故なら、ブックビルディングに入らなかった証券会社用に、一部の株数が確保されるのですが、ほんとうに雀の涙ほどの数量しかないことが一般的な為です。
上場される企業の上場株数によっても数量は変更されるので、一概にどれくらい、とは言えませんが、だいたい数千株程度の数量しか用意されません。この数千株を巡って、ブックビルディングに参加できなかった証券会社がそれこそ、80社、90社申し込んできます。
まぁ~~~当たらないです。
しかし、宝くじも買わないと当たらないのと一緒で、粘り強く申し込んでいたらいつか当たるかもしれません。

ちなみに、申し込む方法は各証券会社でバラバラな対応をしているようです。

IPOに参加するには?

ずばり、証券会社に口座を開いて、申し込む。
以上。

IPOに当選するには?

多くの人が知りたいと思っていることでしょうね、IPOに当選する方法。
一応、証券会社側は「厳選なる抽選」と言っておりますし、多くのIPO投資を行う投資家ブログでは、「当選確率をあげるために申し込み口座数を増やしておく」という方法が一般的のようです。
この抽選方法、実は証券会社ごとで基準がバラバラなの、ご存知でした?
というよりも、抽選方法についてこれといった規定が無いんですよね。実は。
なので、方法論として考えられるのは以下の点だと思われます。
比較的主幹事・副幹事証券に入りやすい証券会社でかつ、口座数が少ないマイナーな証券会社で口座を開いておく
主幹事証券・副幹事証券に自分が口座を開いている証券会社が入るか入らないかは、規模を見れば大体予想が付きます。
大手証券の野村、大和、日興は鉄板ですね。特にSMBC日興証券は比較的ねらい目として評価が高い証券会社です。
マイナーなところでいくと、岩井コスモ証券なんかもねらい目らしいです。
ネット系証券ではマネックス証券、SBI証券が一般的ですね。
個人的に注目しているのはSBI証券。2018年になってからフィンテック系企業は軒並みSBI証券が主幹事を務めています。
テクノロジー系企業のIPOは特に人気が集まる可能性が高いので、ネット証券でIPOを考えている場合は、SBI証券、おすすめです。
開いた証券口座にはある程度まとまったお金を入れておく、多少なりとも取引をしておく
IPO用に複数の証券会社に口座を開いている人は割と多いと聞きます。
ただ、せっかく開いた証券口座、お金を全く入れずに放置している場合、まずIPOには当選しないと思ってください。
いいですか、抽選するのは口座を開いている証券会社側です。
もしあなたが、IPOの抽選を業務としていたら、抽選する前に抽選対象となる口座を精査しませんか?
お金が入っていない、直近の取引が全くない口座は、最悪、口座抹消の可能性も否定できない為、
普通の感覚なら抽選対象から外すと思うんです。そもそも、精査しないと上司に怒られますよ。ふつうは。
ですから、IPOに申し込むことを目的に口座を作ったとしても、少なくとも取引はいくらかしておかないと、
抽選の土俵にも上がれない、ということは肝に銘じておく必要があると思います。
ネットだけでなく、担当者をつけてもらって、担当者と仲良くなっておく<
これはもう、究極的な裏技で。
大手証券は、ネットで取引をする顧客より、担当についている優良顧客を優遇するビジネスモデルを相変わらず続けています。
故に、担当者と多少なりともコネクションを持って優良顧客となっておけば、当選する可能性は上がるという手法です。

それ…抽選じゃないじゃん…
と思うかもしれませんが、世の中は全て「大人の事情」というもので動いている、という訳です。

いかがでしたでしょうか。
IPO投資は当選するまでが難しいですが、宝くじ的な楽しみもあり、投資をされているなら一度検討してみると良いと思います。