投資論

テンバガー候補銘柄の探し方【実際にやってみた】

「テンバガー銘柄の探し方」というキーワードで検索すると、
大体5つの条件を上げる記事がほとんどでしょう。
ずばり、

①時価総額300億円以下
②上場10年以内
③PERが100倍以下
④過去3年平均売上高10%以上
⑤過去5年の売上高・経常利益トレンドが右肩上がり

…まぁ、よく聞きますよね。
時価総額が少なくて、新興市場に上場している銘柄で、
成長性が持続している銘柄が候補となる。というのは当たり前に理解できることだと思います。

なのですが。

実際、じゃぁ、テンバガーの銘柄が出るか
と言われたら、どうでしょうか。
例えば、上記の条件をスクリーニングして、
40銘柄くらい抽出し、経過を観察するブログはいっぱいあるのですが、
40数銘柄の中で2倍以上上昇したのは片手の指が足りるくらい。
観察期間の市場情勢の影響もあるのでしょうが、
なかなか上昇する銘柄をドンピシャで当てるのは難しい…のが現状でしょう。

つまり、まだ足りないわけです。
テンバガー銘柄を引き当てる情報が足りていない。

テンバガー候補銘柄の目安

そもそも、株価は企業業績と需給によって決まります。
つまり、テンバガー銘柄を引き当てたいと考えるならば、売上100億の企業が株価10倍になるには、利益はいくら必要か?
を考えなければならないわけです。
現在の売上100億程度の企業なら単純計算で利益は150億程度?
が妥当かと思われます。

そのぐらいの利益向上が狙える銘柄を探すべしなんです。
では、上記で示したテンバガー候補銘柄の条件を見てみましょう。
この5つの項目で利益が150億円以上になる銘柄かどうか…
分からないですよね。
プラスアルファの条件を見つけないといけないわけですが、
ここで実際にテンバガーとなった銘柄の特徴を見てみましょう。

実際にテンバガーとなった銘柄の傾向

・時価総額が300億円以下の中小型株
・上場から10年以内の企業
・低い株価で推移していた低位株
・新興の産業やベンチャー企業
・旬のテーマや話題性のある企業
・業績が急拡大、または急拡大が予想されるもの
3092スタートトゥデイ 3769GMO-PG 4849エン・ジャパン 2427アウトソーシング 6383ダイフク 6258平田機工 など。

実際にテンバガーを達成した銘柄を眺めていると、
足りない情報がなんとなく見えてきました。
実際に利益を出し続けてる企業であるのが大前提で、
かつ将来大きな収益が見込める分野のサービスを輩出しているかどうか。
このポイントを見極める必要がある。
つまりですね。

四季報を読め。

これなんですよ。

四季報の神様と言われる渡辺清二さんも
10倍株の探し方についての本を出していますが、
この本の中では、
「四季報を眺めていると、劇的な変化を遂げる前兆が書かれている時がある」
と書かれていました。
渡部流のテンバガー候補銘柄の探し方も非常に参考になるものばかりだったので、気になる人は読んでみてください。流石、四季報の神様、
ネットで書かれているテンバガー候補を探す方法とは別の視点で
重要なチェック項目をあげておられます。
個人的には、渡辺流の方がヒット出来る可能性を感じました。

渡部流テンバガー銘柄候補を抽出してみた

渡部さんの著作権を守るために、このブログでホイホイと
渡部流のテンバガー候補銘柄の探し方を表記はしません。
知りたい人は本を買いましょう。
ですが、実際、この方法で抽出した銘柄が非常に魅力的な銘柄が多いと感じたので、その点だけご紹介します。

実際、スクリーニングしてみると47銘柄がヒット。
ちなみに、スクリーニングしたのは2019年2月です。
47銘柄のチャートを全部見て、高値圏にいない&底値圏で反転してきた?と思われる銘柄を目視で抽出。
そのうち、業種・サービス内容が個人的に好き&面白そうと感じた銘柄を独断と偏見で抽出。

…した結果、6銘柄が該当銘柄に浮上しました。
●6565 ABホテル サービス業 JQ 時価総額:約270億
●2334 イオレ サービス業 マザーズ 時価総額:約32億
●6578 エヌリンクス サービス業 JQ 時価総額:約45億
●6246 テクノスマート 機械 東証2部 時価総額:約124億
●6577 ベストワン サービス業 マザーズ 時価総額:約430億
●3446 JTECCORP 金属製品 マザーズ 時価総額:約211億

この6銘柄を抽出した理由を全てここに書くのはしんどすぎるので、
一番私が「これは!」と思った銘柄、「JTECCORP」だけ紹介しますね。

早速四季報を開いてみましょう。※引用なので一部抜粋します。

【増益歩調】
【新技術】
プラズマCVM利用の製造装置の試作成功、量産向け開発開始。
半導体製造装置へのX線光学素子活用の試作進む

ほぉぉぉぉぉぉ~???????
半導体製造装置の新技術を開発してんの?ここ?

JTECCORP(ジェイテックコーポレーション)、
上場してからまだ1年ちょっとしか経っておらず、
売上は10億円程度のまだ小さい会社なんですが、
調べてみるとどうやら事業的にはオプティカル事業とライフサイエンス事業の2本柱の研究開発・製造を行っている会社でした。
この2本柱が凄かった。
収益の内訳は8割オプティカル事業、2割がライフサイエンス事業で
ほとんど収益の柱はオプティカル事業なんですが、
オプティカル事業ってなんやねん、と調べてみると、
X線高精度ミラーの製造…なんですって。
つまり、高性能の鏡を作っている会社なんですよ。
顧客は大半が世界の大学などの研究機関。
放射光施設と呼ばれる研究機関で使われる鏡を納品しているわけです。
私も放射光施設ってあんまり知識が無いのですが、
要は重要な元素の振る舞いをナノレベルで見て、がん細胞に効くたんぱく質を発見したり、次世代半導体やリチウムイオンの開発に利用したり、
宇宙の構造解析をする機関、らしいですよ。どうやら。

そのナノレベルの原子を見るために、JTECCORP(ジェイテックコーポレーション)の鏡が使われている、ということのよう。
なんでJTECCORP(ジェイテックコーポレーション)の鏡が使われているかというと、
世界最高水準の表面加工技術があるから。だそうです。
CAREと呼ばれる加工技術。この技術を使うと、様々な材料を原子スケールで平坦化するというもので、現状、原子4個分の平坦化を長さ1Mのミラーで実現されていますが、JTECCORP(ジェイテックコーポレーション)の技術では将来的に原子1個分も可能と言われてるんですって。
私は物理学を専攻していなかったのでこれがどれだけ凄いことかあんまりピンとこなかったのですが、(バカなのがばれる)
JTECCORP(ジェイテックコーポレーション)の技術は世界的に見てもレベルが高い、という事は分かります。

ちなみに、表面が原子レベルで規定された形状精度を必要とする部材としては、
パワー半導体基板や半導体フォトマスク基板に用いる各種酸化物、窒化物、炭化物基板や石英基盤が挙げられます。

…ということは?
現在、研究機関用の鏡しか卸していないJTECCORP(ジェイテックコーポレーション)ですが、ここしか作れない超高性能フォトマスク用表面加工装置(半導体製造装置)やら
X線光学素子の露光装置なんかを量産化なんてしてしまったら?
(完全に妄想ですよ)

ぶっちゃけ、半導体製造装置の市場規模は、純粋な半導体製造の市場規模と比べると拡大はしていません。
ですが、半導体製造装置の市場でここ最近唯一伸びている分野がエッチングの分野です。
エッチング部分が伸びている理由は、より高性能な次世代型半導体の出現によるものです。
ただ、次世代型のEUV(極端紫外線)露光装置は1台130億円と高額という話はよく聞く話。
けれど、同社の技術は原子レベルで加工が可能な上、生産設備コストも100%自社で賄っているため、他社の1~2割だというじゃないですか。(ホントかよ)

とにかく、次世代型の半導体は高度な表面加工技術が必要で、
その技術をこの会社は持っており、量産化の体制が整えば、
現在の半導体製造装置業界に風穴を開ける可能性がある…かもしれない…
とは想像しました。

どうですか。ちょっと夢のある話だと思いません?
まぁ、現状は研究機関用ミラーの製造が中心で、
四季報に書かれていた製造装置がすぐに量産化されるとは考えずらい
(そもそも量産化が間に合うかもわからない)のですが、
今後の動向は要注目でしょう。

で、ジェイテックコーポレーションの凄いところはこれだけじゃないのが恐ろしいところ。
もう一本の柱、ライフサイエンス事業の将来性もハンパないです。
実はJTECCORP(ジェイテックコーポレーション)がやっているのは再生医療の培養装置を作っているんです。
会社のIRが発表した資料の中では、
再生医療周辺装置の国内・海外市場規模は、現在3千億円程度なのが2050年には1兆円を見込むとの試算があるらしいのです。
iPS細胞をはじめとする再生医療の分野はこれからが本格化。
その中で、iPS細胞の大量培養システムへの展開を図っている同社。
ここ数日の株価上昇も、このバイオ銘柄のニュースに反応しているのでは、と思えてきました。
実際、会社的には次に力を入れて、
収益の柱としていきたい考えがあるそうなので、こちらも注目なわけです。

更に、ネットを検索していたら、恐らく民間の投資評価会社?ですかね。
シェアードリサーチという会社が出しているレポートがありました。
そのレポートの中で、同会社の社長は
「それぞれの分野で100億円規模の事業にしていくのが目標」と言っているそうです。
さらに現在、第2の事業まで紹介しましたが、第3、第4事業の構想が進んでいるそう。
100億円規模の事業が将来的に4つ?

現在の売上に対する当期利益が17%くらいに予想されていますので、
仮に売り上げの2割が利益だとして、80億~100億の利益になる?

というか、
●放射光・XFEL施設向けの需要拡大
●半導体製造装置用途での拡大
●ライフサイエンス・機器開発事業の本格化
以上の背景を見れば、100億というひとつの目標を超える可能性は十分あるのでは?

テンバガー銘柄の条件としてあげた、
100億円規模の会社が利益150億円まで拡大
という数字…

いやいや、そんな単純計算では成り立たないのは知ってますけど。
そこまで利益が出るほど成長できるか何一つ確証はないんですけど。
今の時価総額300億円以下?これだけ成長性が期待できるのに?
うっそだろ。お前。みたいな銘柄だったわけです。

テンバガー…
見えてくるんじゃない~~~~??????

となるわけです。
まぁ、現在の売上が10億ぽっちなので
時価総額200億超え、というのは若干過剰評価が入っている感じは否めません。
将来的にそうした希望的観測が株価に織り込まれる可能性は十分にありますが、
それをプラスしても、将来の収益率が高いと見込むのならば、
投資に踏み込んでもいい銘柄だとは感じました。

まとめ

とまぁ、勝手に私のテンバガー候補銘柄について熱く語ってしまいましたが、
あくまでも私個人の意見です。
当記事の情報は、四季報・IR情報・ネットで取得できるレポート
を参考に作成しましたが、その真偽をきちんと把握しているわけではありませんし、
特定銘柄の推奨を意図したわけではありません。
よって、将来、株価がどう動こうと当方は一切の責任を負いません。
投資は自己責任でお願いしますね…

ただ、テンバガー候補となる銘柄を選ぶプロセスを一通り踏んで導き出した銘柄でもありますので、私は実際、自分で一口投資してみました。
今後この銘柄の行く末がどうなるのか、静かに見守って進捗があれば報告しにきたいとは思います。