レバナスはやばいのか? 商品性と今後について金融のプロが解説

レバナスはやばいのか? 01 アートボード 1
みつぼし
Twitterで話題だった「レバナス」を買って資産運用始めてみたけど蓋を開けてみたらめちゃくちゃ損してる!レバナスってそもそも買っちゃいけないやばい商品だったのかな⁉

こんな風に不安に思っている投資初心者の皆さんは多いかと思います。

 

レバナスという商品がTwitterで流行っている
と知った時、12年市場を見てきた私は
「やべぇな…」と思ったのですが、
「やばい」と思った理由は
去年の冬にその事実を知ったからです。

 

つまり、
レバナス自体の商品性がやばいかどうかはさておき、
投資環境が最もタイミングの悪い時期によりにもよってやばい商品が流行ったなぁ…

と思ったわけです。

 

ということで、この記事では以下の点に触れていきます。

  • レバナスはやばい商品なのか?商品性の解説
  • なぜレバナスが「やばい」商品に分類されるのか
  • 今後レバナスはどうなっていくのか?を考察

なお、解説するこの記事を書いている人はこんな人です。

【この記事を書いた人】

証券業11年目 (AFP/上級相続診断士/第一種外務員)

専門は商品組成と財務 (金融商品のプロ)

自信も資産運用中 (iDeCo/日本株/米株)

管理人Twitter @satellite_mnr

目次

レバナスはやばい?を検証「商品性について」

最近Twitterで話題の人気商品(?)、愛称「レバナス」の商品性について、あなたはどれくらい理解しているでしょうか。

公式で発表されている商品性は以下の通り。

レバナス
日々の基準価額の値動きが「NASDAQ-100指数(米ドルベース)」の値動きに対して概ね2~3倍程度となることを目指す金融商品のこと。

主要なレバナス商品は

  • 米国ETFのTQQQ(NASDAQ-100の3倍の値動き)
  • 大和アセットのiFree レバレッジNASDAQ100
  • 楽天の楽天レバレッジNASDAQ-100

この3商品になります。

 

主要投資対象は、
円建て債券および米株価指数先物取引。
ん?と思うかもしれませんが、レバナスは米国に上場している株価指数の先物に投資している商品です。

実際の基準価額は、「NASDAQ-100指数」の値動きの概ね2~3倍程度となることを目指す
とありますね。
NASDAQ総合指数ではありません。
NASDAQ-100指数です。

私たちがニュースとかでよく見るNASDAQ総合指数ではないですからね。
NASDAQ-100指数は全く別物の指数になりますからね。

 

なので、レバナスの商品性とは。

このNASDAQ-100指数の値動きの2倍程度の値動きを目指す、いわゆるレバレッジのかかった投資信託

と言い換えることができます。

レバナスはやばい?を検証「そもそもレバレッジのかかかる投信のやばさ」

レバレッジが効いた商品と聞いてもピンときませんよね。

 

レバレッジ(Leverage)とは
「てこの原理」という意味。
金融の世界では
”借りたものを元に収益を高める”ことを指します。

 

なので、レバレッジのかかったレバナスとは、図で示すとこんな商品なんです。

レバナスはやばい?レバナスの商品性

ぴぃ
なるほど、ターゲットとする指数の約2倍動く商品なんだね!

ターゲットとする指数の2倍以上の値動きを目指すもの。

これがレバレッジのかかった
金融商品の基本的な考えです。

そもそもレバレッジのかかる商品とは?

通常、収益性を高めるために投資家がするレバレッジをかける投資手法に、昔からある投資方法があります。
それは、信用取引。

ぴぃ
いやいや、信用取引とレバナス一緒にしちゃだめでしょ、情弱でしょ
みつぼし
でも「レバレッジ」の意味を理解するには外せない項目なんだよ。まぁ最後まで読んでよ。

 

信用取引は、投資家が一定の保証金を証券会社に積んで、信用を得られた人が出来る取引で、
少ない元手で通常の利益より高い収益を得ることが出来る取引です。

そもそも、信用取引のほとんどは6か月で取引を手じまいしなくてはならないという
短期投資の手法なんですよね。

レバナス投資のメリットデメリット

ところが、レバナスは投資信託。
レバナスを買うために顧客が保証金を積んだり、6か月後に反対売買をしたりを強要されることはありません。

これは投資家的には、

レバナスのメリット

  • 信用を保証しなくても手軽にレバレッジのきいた投資手法を行える
  • 信用取引と違って追証に震えなくて良い(掛け金以外のマイナスが出ない)
  • 期限が無いから中長期投資にも使えるのでは?
  • NASDAQ-100の2倍程度がとれる超画期的金融商品

という点で、リスクをとれる投資家に好まれたのがレバナスブームの背景です。

ですが、以上のメリットは、逆にこんなデメリットを含んでいることが周知されませんでした。

レバナスのデメリット

  • 掛け金以外のマイナスは出ないが、レバレッジのかかった金融商品であることに変わりない
  • そもそもレバレッジの効いた商品は中長期投資にはまったく向かない(逆に動いた時の損失が最悪)
  • 投資信託なので、保有中はコスト(信託報酬)が引かれているが、その実感が薄い
  • 商品性は「投資」ではなくどちらかというと「投機」な金融商品

本題:レバナスはやばいのか?

信用取引なら、
6か月で負けても強制的に退場できます。

 

ですがレバナスのような投資信託は、その商品性が「投信」であるために、
投資初心者の方は想定を上回る損失が出ても撤退時期を見極められず、ずるずると資産が減るのを見ていないといけない状況が大量に発生してしまいました。

 

中長期的な資産運用手法にはまったく向かないレバナスがブームになったのは、

米国のハイテク企業を束にした「NASDAQ-100」を対象指数にしているから。

ハイテク企業が強かった去年、米国の勢いを疑う人は少なかったでしょうし、
むしろ「これからもっと上がる」と期待できる資産の一つでした。

ここがレバナスはやばい(というかレバレッジの効いた投信がやばい)理由です。

 

商品性はレバレッジがかかった投機の部類が強い商品なのに、「米国のハイテク株」という魅力的な投資背景があったため長期投資への投資手法として誤った認識が広がったのが”やばい”のです。

またレバナスは中長期投資にはまったく向かないと書きましたが、この部分についてモノ言いたい投資家もいらっしゃると思います。

そんなことを言っているこの記事を書いた人は全くレバナスのことを理解していないと。

 

ですが実際問題、
レバレッジのかかった投信が下落した後、
指数が同じ数値に戻ったとして、その投信が同じ値段に戻った例を私は見たことがありません。

指数が同じ位置に戻ったとしても、
必ず保有中のコスト分は下がった(あるいはそれ以上の低い)基準価額にしか戻りません。

 

故に、レバナスが今後高値を取った値段以上の投資利益になるには、
NASDAQ-100指数が去年の11月にとった高値を抜いていくしかプラスになる方法が無いのです。

 

基準価額が戻るならまだしも、投資原資が無くなり続ければ、強制償還の確立が高まります。

過去、レバレッジのかかった投信の償還を多く見てきましたが、最後は目も当てられない価格でしか、投資家には返還されませんでした。

上がり続ける市場はありません。

そのことを理解し、取れるところは美味しく取っていくのがかしこい投資戦略です。

それがなんの間違いなのか、
この商品は中長期投資にいい

という概念が広まったところにレバナスのやばさを感じます…

やばいレバナスの商品性をきちんと理解していたら

きちんと商品性を理解していた人はレバナス一点に集中投資なぞ危険な投資方法は避けます。
投資するにしても小額か、多少損しても痛くない程度の額でしか遊びません。

よほどの上げ相場が想定される投資背景なら全ツッパする投資家も居ると考えられますが、去年の相場環境でそう考えるのは投資に疎かった初心者かハイリスク大好き投資廃人くらいだと思います。

 

そしてレバナスは、NASDAQ-100が最も割高の数値をたたき出していた時期に設定された投信です。

だからやばかった…

去年のレバナス設定時に、NASDA-100に採用されてた銘柄をひとつひとつファンダメンタル分析した人、いますか?
いたら絶対買わないでしょ…
PER200倍300倍400倍当たり前だったんですよ…
狂ってるわ…

どう考えても割高

って一目でわかる時期に設定されたんです。

うーーーん、やばい(苦笑)

 

レバナスの今後について 鍵は米国ハイテク市場の復活

誤解しないでいただきたいのは、私はレバナスを「だめな金融商品」とは思っていません。
商品性は魅力ある金融商品だと思うんですよ?
NASDAQ-100の2倍がとれる投信は今までありませんでしたから。

手軽に米国市場の果実をとれる商品は「いいなぁ」と思うのですよ。

 

ですが、それと長期的な投資戦略の方法として語られるのは「違う」とはっきり思うのですよ。

ここまで読んで結構へこんだ方もいらっしゃると思いますが、後半はレバナス民にとっていいお話を書きます。

 

ずばり、レバナスの今後について。

 

4月後半から5月まで、世界のアナリストは総悲観でした。
4月26日のウルフ・リサーチでは、「NASDAQ-100指数バブル崩壊の可能性」というリポートを出していましたからね…

ですが、ここ数日は雰囲気が変化しています。

ADP雇用統計の予想下振れといった経済指標の逆風を受け、経済が南下し、インフレが冷え込んでいることが示唆され、FRBによる積極的な金融引き締め姿勢が軟化するとの期待が高まった。
一部のトレーダーは労働需要の冷え込みを予想していることから、インフレ懸念が若干緩和される可能性がある。
それでも弱気な見方は行き過ぎであり、今後の利益予想の多くがすでに織り込まれているはずだ。
経済活動が穏やかになるにつれ、この夏に向けて株式は上昇を始めるだろう。

By 米エコノミスト

こんな声がチラホラと聞こえてきました。
ずっと下げ相場だった状況に一縷の光がさしてきたように思います。

今のような投資環境であれば、
レバナスという商品は絶好の買場になるでしょう。

レバナスが買える証券会社

SBI証券

 

SBI証券[旧イー・トレード証券]WEB証券人気No.1。金融商品数取扱い日本一と言っても過言ではないのでとりあえずココの口座を開いておけばなんとかなる証券会社。

楽天証券

 

SBIの次におススメする証券会社。筆者はここを利用しています。楽天のサービスと連携できるためなにかと便利。商品数も申し分ないです。

LINE証券

 

小額投資をするならココ。1,000円からつみたて可。操作もシンプルでわかりやすい。すぐやる!ならココで問題ない。

まとめ

ここまでレバナスについて私が思う「やばい」理由をお話してきました。

再度言いますが、レバナスは「短期で利益を取るには最善」な金融商品であり、
長期投資として「持ち続ける」金融商品ではない

というのが私の結論です。

最後に、レバナスの今後を示唆する情報をちらっと書きましたが、
雰囲気が変わる前の5月後半某日、
私はレバナスを購入しました。

今後、その思惑があたって自分の想定収益圏内に数か月で達成したら利確するつもりです。

それでは、皆様、よい投資ライフを。

レバナスはやばいのか? 01 アートボード 1

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この記事を書いた人

1歳半を育てながらフルタイム勤務で働く34歳ワーママ。専門は金融商品の組成業務と財務会計系。MicrosoftのofficeとApple製品マニア。フルタイムと副業と子育ての両立実践中。

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