パッシブ運用のメリット・デメリットと運用での用い方総まとめ【保存版】

パッシブ運用とは

パッシブ運用という言葉を聞いたことあるでしょうか?

資産運用をする上で、パッシブ運用を取るのか
それともアクティブ運用を取るのか
投資手法を考える上で、それぞれの投資手法について深く知っておくことは大事なことです。

 

そこでこの記事では、「パッシブ運用とは」から始まり、「パッシブ運用のメリット・デメリット」について詳しく解説します。

 

【この記事を書いた人】

証券業11年目 (AFP/上級相続診断士/第一種外務員)

専門は商品組成と財務 (金融商品のプロ)

自信も資産運用中 (iDeCo/日本株/米株)

管理人Twitter @satellite_mnr

目次

パッシブ運用とは

投資信託などの運用手法による分類のひとつ。
別呼称でインデックス投資とも呼ぶ。

運用目標とされるベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなどの指標)に連動する運用成果を目指す運用手法のことをいいます。

 

日本において運用資産の67%、
米国においては37%がパッシブ型の運用方法で占められています。

 

パッシブ運用のメリット

上記でも示しましたが、日本ではパッシブ運用が人気の傾向があります。
なぜでしょうか?

 

それはひとえに、パッシブ運用のメリットが優れているからだと考えます。

パッシブ運用のメリット

●種類が豊富で様々な投資手法を手軽にとれる
●コストが安い
●投資戦略へのアクセスが簡単である
●スマート・ベータETFの台頭
●パッシブ運用の方がパフォーマンスがいい

 

パッシブ運用の種類は約6,000種以上

株価指数の数は、10年前の1,000種未満から現在はなんと6,000種に達しています。
今や米国の個別銘柄の数よりも、株価指数の方が数が多いのです。

 

種類が豊富だと、投資の様々な投資ニーズに答えられることができ、かつ純粋な「投資信託」より手数料が安ければ、ほとんどの投資家はパッシブ運用を選ぶでしょう。

 

なぜ、パッシブ運用は手数料が安いのか?

一般的に、投資対象がほぼ同じファンドの場合、アクティブ運用よりもパッシブ運用のほうが手数料が安いです。なぜでしょう?
その理由は、以下の理由です。

パッシブ運用の手数料が安い理由

一般的な投資信託より機械的に運用できるためコストは少なく済む。

投資信託は約款で「こんな運用をします」と決められてしまいます。

 

その約款の通り、投資戦略の立案やその戦略に基づく投資対象の選定などを行う必要があり、当然これにはコストがかかります。
だからコストが高くなってしまうんですね。

 

ですが、パッシブ運用だとアクティブファンドより機械的な運用方法がとれるため、コストを抑えられるのです

 

みつぼし
アクティブ運用だと定期的に銘柄を選定したり、その都度運用報告書を作成したりと、どうしても運用コストがかかっちゃうんだよ。
ぴぃ
その点、インデックス投資は指数を見ておけばいいだけだから楽だもんね。

 

様々な投資戦略が組める

パッシブ運用の中には、先物やデリバティブを組み込んだETF銘柄の組成も活発です。
そのため、フレキシブルなポートフォリオも作成しやすいという利便性があります。

 

最近話題になっている「レバナス」という商品が良い例ですね。

レバナスはNASDAQ100の指数の動きの約2倍を目指すレバレッジのかかったインデックス型投信です。

レバナスについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

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スマート・ベータETFの台頭

さらに、一部のETFは投資家に対して、スマート・ベータと呼ばれるハイブリッド型のアプローチを提供しています。

スマート・ベータとは

従来の時価総額型の指数のように市場全体の平均や値動きを代表する指数ではなく、財務指標(売上高、営業キャッシュフロー、配当金など)や株価の変動率など銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数で、スマートは賢い、ベータは市場平均連動性を意味します。

平たく言うと、広範な銘柄群を時価総額で加重した「市場指数」に対して、

  1. 特定の属性を持つ銘柄を対象としている
  2. 時価総額以外の基準の2点のウェイトで付与されることで構成される指数のこと。

 

単に昔ながらのクォンツ投資にすぎないのですが、このようなETFはアクティブ戦略を採用しており、一定の指標またはファンダメンタルズに基づいて銘柄を選択し、株価指数の基本となる手法を創造します。

 

このような株価指数は、市場を切り取ったものではなくなりますが、依然としてパッシブ投資とカテゴライズされるのです。

 

基本的にスマートベータETFを好む投資家は、ETFを投資信託とは思っておらず、単にコードがついた「個別銘柄」であるという考え方をするようで、このことから、パッシブ運用の市場での存在感は抜群、という現象がおきているのです。

 

パッシブ運用のほうが成績が良い

商品の優劣比較でも現状でアクティブ運用の商品は、パフォーマンスの平均がインデックス運用を下回っています。

この成績は割とどの時代でも証明されてきましたので、よほどの集中投資の出来る環境以外は「パッシブ運用」の方が優れているという結論が支持されています。

 

パッシブ運用のデメリット

ここまでパッシブ運用の良いところを見てきましたが、デメリットも併せて見ていきましょう。

  • パッシブ運用は適正な株価の価格形成を歪ませる
  • 浮動株が減るため、ボラティリティが高くなる

パッシブ運用の悪影響について

パッシブ運用は適正な株価の価格形成を歪ませる

時価総額加重の株価指数の場合、インデックス運用者は、既にオーバーウェートされ、往々にして割高な銘柄を積み増すしか方法が無くなります。

 

アンダーウェートされている銘柄を無視し、割高な銘柄を買い続けたらどうなるでしょうか?結果は誰でも想像が出来ます。

 

バンクオブアメリカ・メリルリンチのストラテジストであるサビタ・スブラマニアン氏は、パッシブ運用の影響を調査したところ、「アクティブ運用ファンドはパッシブ運用ファンドをアンダーパフォームしており、アクティブ運用ファンドは解約のたびに現金を調達するためにオーバーウエートされている銘柄を売らねばならない。そのような集中リスクは、配分が調整される傾向にある四半期末に特に深刻だ」と語っています。

 

この、「割高な株価が形成されている」という推論は、推定された株価形成の歪みがいつか適正な価格に戻る時点で、大きなリスクとなり得ることを肝に銘じておかなくてはいけません。

 

浮動株が減るため、ボラティリティが高くなる

パッシブ運用ファンドが増加すると、他の投資家にとって取引可能な浮動株が減るため、パッシブ運用ファンドの比率が高い銘柄はボラティリティが高くなります。

 

パッシブ運用ファンドで最も広く保有されている100銘柄を調査した結果、真の浮動株比率はすべての銘柄の平均の85.2%に対して81.5%になると見出しています。その結果、100銘柄の過去のボラティリティは24.5%(全銘柄は20.9%)、株価の最大下落率は30.3%(全銘柄は23.7%)でした。

 

以上の数字から、指数に採用されている銘柄の浮動株は減り、指数に採用されていない銘柄より極端な株価の動きが観測される危険性があります。

まとめ

パッシブ運用は、有体に言えば「人々の英知にただ乗りできる」運用方法です。

個別銘柄の業績・財務体制・企業姿勢を分析する必要などなく、追随する株価指数の構成比に応じて銘柄に投資しておけばいいだけ。

 

これほど楽な運用方法はありません。

 

ですが、だからといって、すべての運用方法がパッシブ運用になってしまえば、それは市場にとってプラスであるとは思えません。

 

現状は市場に影響を及ぼすにはパッシブ運用の割合は低い、という議論もあるようですが、しかしそれは希望的な考え方のように聞こえます。

 

個人投資家に多くの利点を提供し、安価で、セクターやテーマへの思惑が容易に実行でき、誤った株式に投資する心配もないパッシブ運用。
故に、投資初心者には推奨しやすい商品であることは間違いないですし、私自身も自分で運用をするとしたら、こうしたインデックス型でポートフォリオを組むでしょう。

 

ですが、問題点とリスクがあることも念頭に置き、本当に必要な運用方法を選べるようになることが一番であると思います。

パッシブ運用とは

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この記事を書いた人

1歳半を育てながらフルタイム勤務で働く34歳ワーママ。専門は金融商品の組成業務と財務会計系。MicrosoftのofficeとApple製品マニア。フルタイムと副業と子育ての両立実践中。

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